2勝1敗。 ~美味しいを贈る~

りょくけん東京は、通販と銀座店の二本柱だ。
りょくけん通販は、前身の緑健会本部を含め、30年以上の歴史がある。
りょくけん松屋銀座店も、今年で12年目を迎える。

常連のお客様が多い。
手前みそではあるが、品質が良いからだと思う。

が、自家需要が圧倒的に多い。
品質や企業姿勢を評価していただけるのであれば、お中元やお歳暮などギフト需要があっても良いはずなのだが、これがまったくもっていまいちであった。

銀座に実店舗をもつ会社としては大いに物足りない事実。


店頭でもよく言われるのは、

「果物屋はここだけ?」

という質問。

「奥に千疋屋さんがあります。」とご案内すると
「あ、あっちにあるのね。」

と言われてしまう。
左が旧ラベル。右が現在のラベル。説明や試飲をしなくても店頭でご購入が増えた。

そんな風潮にひとつ変化を与えたのが、ジュース類のラベル変更であった。
2014年に変更してから、さほど接客や説明をしなくても、ジュースを購入してくださる方が増えた。

やはり、外観=アウトルッキングが大事かっ

と思うようになった。
そこで、オリジナルのギフト箱の作成を思い立った。

箱は、タダのように思う方も多いかもしれないが、一から作成すると、かなりのコストがかかる。

まずは原料の段ボール紙を切り抜く「型代」…①
 ◎観音開きの箱ではなく、身とフタ、仕切りなどパーツが増えれば、掛け算で増える。
オリジナルの柄を入れるのであれば、「デザイン代」…②
そしてそのプリントをするための「版代」…③

そうして、ようやく 「製品代」…④
 ◎しかもロットがあり、10枚や100枚ではメーカーは作ってくれない。最低でも、500枚は作成する必要がある。

作った後には、保管するスペースが必要になる。…⑤
東京では、この保管料が高くつく。最近ではメーカーで預かってくれることもない。土地スペースに加えて配送料がかかるからだ。

そんな理由から、なるべく既製品を見繕っていたのだが、やはりそれではりょくけんのアピールにならない。
一念発起して作成することにした。

調べたところ、④の製品代以外は補助してくれる。
デザイン代や金型、版代を申請しよう!と決めた。

題して、「美味しいを贈る」。

美味しいは、「美」という字も充てる。やっぱりアウトルッキングを美しくして、常連のお客様に使ってもらおう、と思ったわけだ。

だが、昨年の今頃はまだ社長2年生。
補助金の分厚い説明書を前にして、途方に暮れた。

結果として、この途方に暮れてしまった無駄な時間が、後で仇になってしまうのだが…。

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