おすすめのりんご。グラニースミス。

「そろそろ終わりね。」とお店でも声をかけられるようになった。

前年の9月のつがるから始まり、収穫は年内=12月上旬には終了する。
保存性の良い「フジ」でも通常の冷蔵保管では、そろそろ限界になる。

最近では、冷蔵+CA(=Conditioned Air)などで保存技術も格段に向上し、一年通じて供給することも可能だ。
CAは、二酸化炭素のみにして、りんごの呼吸を止め、年をとること=腐敗をとめる方法だ。
他に、グリーンフレッシュなど薬剤をりんごに散布すると、歯ごたえが保たれ、長持ちする。

そういった技術を行使しない場合、りんごはそろそろ終わりだ。
そんな中、最近のお気に入りが、グラニースミスだ。

世界中で愛される青りんごで、もともとは1800年代にオーストラリアで生まれた。
マリア・スミスさんという方が自分の農場で改良し発見した品種だという。
グラニーは、grandmaのことで、スミスおばあちゃんという意味だ。

日本では、甘くて大きなりんごが好まれるので、これまであまり作られてこなかった。

昨年くらいからだろうか、アップルパイの材料として注目され、人気も出てきた。
長野の一部で作られるようになってきた。

日本では、おおよそ11月に収穫される。

当初は、酸味が際立ち歯ごたえも固かった。
時々、強烈なポリフェノールを感じ
「う~渋いっ」
と唸ることもあった。

ここにきて、酸味も落ち着き、ちょうどよい風味。

「あ、これこれ。」

欧米でよく口にしたお味。
食感もシャキシャキして程よい固さになり、思わず頷いてしまう。

切り口が茶色に褐変しづらいのも、特徴の一つだろう。

昨年ゴールデンウィーク明けに、生産者の成田さんを尋ねた際にも、まだ冷蔵庫に残っており

「ちょっと実験で(どのくらいまで大丈夫かみるため)残している」とおっしゃっていた。
切って食べたが、全く問題ない食感だった。

本当ならば、成田さんのオリジナル品種「プレミアムスイート」もこの時期まで持つのだが、今期は不作&人気のため、年が明けてすぐに終了してしまった。

もし、”歯ごたえがあって食味の良いりんご”をお求めであれば、この青りんご「グラニースミス」がおススメだ。

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