三つ葉がない!3

25日クリスマスの朝だった。

携帯がなった。

「昨日ファックスもしたんですが、お断りしていた三つ葉ができそうなので、ほかに頼んだかもしれないんですが、いかがかなあと思いまして。」
「わざわざありがとうございます。一応、ほかの方にお願いできたので、今年は大丈夫です。」

工業製品を扱う会社さんでは、理解しづらいかもしれないが、自然を相手にする青果業界では、こういったことは、日常茶飯事だ。

26日のクリスマス翌日の朝だった。
携帯がなった。

「すみません・・・。こちら大雪でゆうパックから荷受を断れてしまいまして…一応、今ヤマトにも聞いてるんですが。」

今年三つ葉のピンチヒッターを頼んだ延友さんからだった。

「昨日、銀座分は出荷しといたんですが、今日になって、大雪と風で動かないらしくて…。」

お…。

「わざわざお忙しいのにご連絡いただきましてありがとうございます。」
延友さんはかなりの大規模農家だ。
わざわざご連絡いただけたことが本当に有難かった。
再度、もともと予定していた冒頭の農家さんに連絡。
「すみません、旭川空港と千歳空港ではまた事情が違うのではないかと…。三つ葉、ありますか?」
「はい、ありますよ。ただ、ものはけれど、ヤマトさんが動いているかどうか。昨日はやっぱり風が強くて被害もでているそうですので・・・。」
「ご確認いただいて、出荷をお願いしても良いでしょうか?」
「かしこまりました、調べて折り返しますね。」

数十パックのことなのに、きちんと対応してくださる農家さん。
本当にありがたい。
折り返しの電話があり、
「ヤマトさんですが、遅延する可能性はまだあるけれど、荷物は引き受けるそうです。」
「かしこまりました。では、都合の良いことを言うのですが、発送お願いして良いですか?」
「かしこまりました、では本日出しますね。」
平成29年度のお正月便の三つ葉。

無事に出荷できそうである。

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