「そうじゃないよ。」

山梨で、夏のなすをお願いしている石原さんと電話していた。

「どう?野菜の価格がだいぶ上がっているみたいだけど、ちゃんと野菜入ってる?」
「はい、ありがたいことに、大きな欠品無く、皆さん出荷してくださっています。」

りょくけんは契約単価で、毎年、お取引をお願いしている。
だから、この、高騰している時期でも、おおむね同じ価格でお取引させていただいている。

「でも、これだけ世間で野菜が高騰している、といわれている中、いつもと同じ単価しかお支払いしていないのは、ちょっと悪い気もします。」

「そうじゃないよ。」

「?」

「大森君ね、それはね、気にしなくて良いの。
おばさんが言うことじゃないけれど、契約栽培っていうのはそういうものなんだから。
高いときも安いときも、同じ値段で買ってるんだから、堂々としてれば良いの。」

まさか、生産者さんからそう言われるとは思わなかった。
おそらく今日の雪で、さらに野菜は高騰するだろう。

堂々!とは決して思わない。

が、それでも、この積み重なった信頼を大切に、感謝して商売に当たりたい。

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